マウンテンバイクと並んで頑丈なため、レースはもちろん街乗りでも人気のBMX。
そんなBMXは通常の自転車に比べて高額なので、盗難保険に加入しておいた方が安心でしょう。
そこで今回はBMX向けの盗難保険や、乗車中の事故によるケガの保険をご紹介します。はたして、通常の自転車との違いは何なのでしょうか?
BMXは通常の自転車よりもリスクが高い
普段からBMXに乗っている人や、BMXの購入を検討している人なら分かると思いますが、BMXには普通の自転車よりも高いリスクが存在します。
BMXのリスクとして最も大きいものを挙げるとすると、
- 盗難のリスク
- 事故のリスク
上記2つでしょう。
つのリスクはどの自転車にもあるが,BMXはそれらのリスクがより高いのです。
BMXはいわゆるママチャリとは違って、安いモデルでも5~6万円、高額なモデルになると10万円を超えることもめずらしくありません。
つまり、盗難された時のダメージが大きいということ……。
また、BMXはママチャリよりアクロバティックな運転をすることが多いため、その分事故も起こりやすいといわれていますよね。
これらのリスクに備えるには、どうすればよいのでしょうか?
答えは
・盗難のリスク
→自転車盗難保険で対策をする
・事故のリスク
→自転車保険または医療保険で対策をする
の2つの対策があるのです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
スポーツサイクル用の盗難保険がある!
盗難のリスクへの対処として、忘れず鍵をかけることや屋外に放置しないという心構えは当たり前の話です。
しかし、そうして盗難に対して細心の注意を払っていても、盗まれるときは盗まれるんですよね……。
そこで心掛けたいのが、盗難された際に保険金がおりる自転車盗難保険への加入です。では、スポーツサイクル向け自転車盗難保険をまとめた以下の表をご覧ください。
引受会社 | 取扱会社 | プラン | 保険料 | 保険期間 | 補償 | 加入条件 | 対象自転車 | その他サービス |
SBI日本少短 | 保険市場 | BICYCLE保険 | 車種・購入金額による | 1年 | 購入金額分の補償 | 保険市場を利用する人限定 | ・購入金額が税込20万円以上のスポーツサイクル ・個人売買でないもの |
・車両全損特約 ・車両半損特約 |
SBI日本少短 | みんなのスポーツサイクル保険 | 車種・購入金額による | 1年 | 購入金額分の補償 | – | ・購入金額が税込20万円以上のスポーツサイクル ・個人売買でないもの |
・車両全損特約 ・車両半損特約 |
|
すぽくる | 車種・購入金額による | 1年 | 購入金額分の補償 | – | ・購入金額が税込10万円以上のスポーツサイクル ・個人売買でないもの |
・車両全損特約 ・車両半損特約 |
||
ジャパン少短 | ジャパン少短 | ちゃりぽ盗難補償プラン(1年満期) | 設定した補償の7% | 1年 | 購入金額以下5,000~500,000円 の中から1,000円単位で設定 |
購入後1ヶ月以内 | 個人売買のものは対象外 | – |
ちゃりぽ盗難補償プラン(2年満期) | 設定した補償の7% | 2年 | 購入金額以下5,000~500,000円の中から1,000円単位で設定 | 購入後1ヶ月以内 | 個人売買のものは対象外 | – |
この表から分かる通り、SBI日本少短の3つのプランには自転車が破損した際の保険も付いています。
ただし、加入条件が「自転車価格が10~20万円以上」とちょっと厳しいですね……。
対して、ジャパン少短の盗難保険には破損した時の補償はありません。ただし、自転車価格による加入制限はないので、誰でも加入できるというメリットがあります。
自身の自転車や加入条件などを確認して、
・自転車価格が高く、破損も補償されたい
→SBI日本少短の自転車盗難保険
・自転車価格は10万円以下、または、破損の補償は不要
→ジャパン少短のちゃりぽ盗難補償プラン
を検討してみるのがよいでしょう。
事故のリスクには自転車保険と医療保険がある
最初に言った通り、BMXは普通の自転車と比べてアクロバティックな乗車をするため事故のリスクが高いです。
そのため、何らかの対策をとる必要があります。
保険としては、医療補償のついて自転車保険と医療保険が対応しています。
先に説明した自転車盗難保険では自転車事故に対する補償がされないため自転車保険や医療保険での対策をする必要があるのです。
自転車保険は「個人賠償責任補償」と「傷害補償」でできている
自転車保険を簡単に説明すると、「個人賠償責任補償」と「傷害補償」でできています。
- 個人賠償責任補償:事故の加害者になった場合に、賠償金の補償をしてくれる
- 傷害補償:交通事故等でケガを負い、治療または入院が必要になった場合に補償してくれる
交通事故というと自分が被害者になった場合をイメージする人が多いと思います。
しかしながら、自分が加害者になってしまう可能性もあります。
過去には小学生の保護者に約9,500万円の賠償命令が下されたケースもあるので、個人賠償責任補償がいかに重要か分かりますね。
自転車保険については、おすすめの5選にまとめて紹介をしているのでこちらを参考にして下さい。
【2020年版】自転車保険比較の方程式のおすすめ5選!注意点は?家族で義務化に対応
交通事故証明書がなければ自転車保険の補償は受けられない!
ここまでで自転車保険の必要性を確認してきましたが、自転車保険に入った後、特にBMX利用者が注意したい点もご紹介します。
それは、保険会社のほとんどが交通事故証明書がなければ保険金を払ってくれないという点です。
交通事故証明書の発行は自動車安全運転センターが行いますが、交通事故証明書が発行できるかどうかの判断は現場に来た警察官が行います。
発行の許可がおりるかどうかのポイントは以下の2つです。
- 道路交通法上の「道路」に該当するかどうか
- 自分以外に被害があるかどうか
この2つのポイントを押さえていなければ、交通事故証明書は発行されないでしょう。
つまり、たとえ自転車保険に加入していても補償が受けられないんです……。
場合によっては、私道も「道路」になる
公道は「道路」になりますが、場合によっては私道も「道路」と見なされることがあります。
基準は「不特定多数の者が自由に通行できるかどうか」です。
私道(私有地)にもしも通行量がある場合には「道路」とみなされます。
BMXを私道で乗車していた時に、「不特定多数の者が自由に通行できる場所」であれば、交通事故証明書がもらえる可能性がありますが、「不特定多数の者が自由に通行できない場所」だった場合はもらえない可能性が高いのです。
交通事故は「人身事故」と「物損事故」に分類できる
交通事故証明書を発行できるもう1つのポイントは「自分以外に被害があるかどうか」です。
例えば、誰かと接触事故を起こしたり、何かにぶつかって壊してしまったりした場合は、自分以外に被害があると見なされます。
反対に、自分以外に何も被害がない場合は人身事故にも物損事故にも当たらないので、交通事故証明書は発行されない可能性が高いのです。
つまり、BMXで自損事故を起こしても補償はされない可能性が高いということですね。
自転車保険ではなく「医療保険」なら、交通事故証明書がなくても自身のケガの保険金を受け取れる!
上で説明したように、道路交通法上の「道路」に該当するかどうか、自分以外に被害があるかどうかを考慮し、警察官が交通事故証明書を発行するか決定します。
例えば、自宅の庭でBMXの練習をして自身がケガをした場合は「道路」に該当しない可能性が高く、自分以外に被害がないので、交通事故証明書は発行されない可能性が高いといえます。
そのため自身のケガに対するリスクに備えるなら、自転車保険より他の医療保険への加入を検討した方がよいかもしれませんね。
自転車盗難保険と自転車保険でリスクに備える!
BMXのリスクに備えた保険についてご紹介しました。
BMXには、普通の自転車にはない「盗難」と「事故」のリスクの高さがあることが分かりました。それらのリスクに備える方法として、保険への加入があります。
スポーツサイクル向けの盗難保険は、
・自転車価格が高く、破損も補償されたい
→SBI日本少短の自転車盗難保険
・自転車価格は10万円以下、または、破損の補償は不要
→ジャパン少短のちゃりぽ盗難補償プラン
を念頭に選択するとよいでしょう。
また、事故のリスクに備えるには自転車保険があります。
しかし、自転車保険は交通事故証明書がないと保険金がおりないケースがあるので注意が必要です。
事故、とくに自身のケガに対する備えとしては、自転車保険だけでなく医療保険への加入を検討した方がよいかもしれませんね!
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