昨今、全国で自転車保険への加入の義務化が進んでおり、各保険会社からさまざまな自転車保険が発売されています。サービスやプランが豊富なのは嬉しいものの、どの保険を選んだらいいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、東京海上日動火災保険の自転車保険をご紹介します。すでに加入を検討している人も、再度補償内容をチェックしてみましょう!
自転車保険だけでなく、自動車保険や住まいの保険でおなじみの「東京海上日動火災保険」。
その知名度の高さから、東京海上日動火災保険の自転車保険への加入を検討している人も多いのではないでしょうか?
しかし、いくら有名な保険会社とはいっても、プランや補償内容を理解しないまま加入するのは心配ですよね。
加入してから「自分には合わなかった……」「欲しいサービスが付いていなかった……」と後悔するのは避けたいものです……。
そこで今回は、東京海上日動火災保険の自転車保険である「eサイクル保険」を徹底解説!
コースやプランはもちろん賠償責任金額に至るまで、わかりやすく解説したいと思います。
東京海上日動火災保険の自転車保険はこんな人におすすめ

『保険比較の方程式』の検証では、東京海上日動火災保険の自転車保険「eサイクル保険」は付帯サービスを充実させたい人におすすめできる結果となりました!
ではなぜ、このような結論に至ったのかその理由をご説明していきたいと思います。
「東京海上日動火災保険」は2つの日本初を持つ保険会社

東京海上日動火災保険株式会社の前身である東京海上保険会社は、日本初の保険会社として1879年8月1日に設立されました。
日本の本格的な株式会社の先駆け的な存在であった東京海上保険会社は、創業と同年に上海や香港など海外に18カ所もの代理店を設置。
翌年1880年にはロンドン・パリ・ニューヨークにも代理店を設置し、1884年2月には貨物保険だけでなく船舶保険の引き受けも開始しました。
このように、創業当初は貨物保険や船舶保険といった海上保険を主として手がけてきた東京海上保険会社でしたが、日本の産業の発展に伴って自動車保険・運送保険・火災保険分野へ進出することになります。
自転車保険の他には自動車保険が有名な東京海上日動火災保険株式会社は、じつは1914年に日本で初めて自動車保険の営業を開始した保険会社です。
つまり東京海上日動火災保険株式会社は、
・日本初の保険会社
・日本初の自動車保険の営業を開始した保険会社
上記のように、2つの日本初を持った歴史ある保険会社だとわかりました!
「eサイクル」の補償は手厚い?賠償責任金額は1億円

東京海上日動火災保険の自転車保険「eサイクル保険」の補償内容は、果たして本当に充分といえるのでしょうか。
東京海上日動火災保険の自転車保険「eサイクル保険」は、3コース×3プランから選ぶことができ、それぞれ
コース
・本人型
・夫婦型
・家族型
プラン
・Aプラン(充実プラン)
・Bプラン(スタンダードプラン)
・Cプラン(個人賠償責任なしプラン)
となっています。保険料・補償ともにA→B→Cの順に高い傾向を確認できます。
賠償責任補償は賠償金最高事例※1の1億円と同じくらい

まず、自転車保険をチェックする上で1番に確認したいのが「個人賠償責任補償」です。
その理由は、個人賠償責任補償のある保険に加入することを義務付けている自治体があることと、自転車事故で高額な賠償金が請求されるケースが出ていることの2つです。
過去の自転車事故の判例で賠償命令の最高額は9,521万円※1。頻繁に自転車を利用する方にとって他人事ではありません……。
以上のことを念頭に置いて改めて各プランの賠償責任補償を見てみると、AプランとBプランは“1億円”と過去最高額分※1はカバ―できているといえるものの、Cプランは“0円”。
個人賠償責任補償に関していえば、Cプランでは不安が残る結果となりました。
他に賠償責任補償がある保険に加入できていればいいのですが、この点は要確認です。
また、今後より高額な賠償命令が発生する可能性がないとは言い切れないので、それを踏まえた上で加入を検討するといいでしょう。
※1:2019年6月末現在の最高額。2013年7月4日神戸地裁による判決の事例。
傷害補償はプランでマチマチ
次は傷害補償について見てみましょう。もし自転車事故を起こしてしまった場合、ケガをしてしまうこともあります。
その場合、自転車保険に加入していたのにも関わらずケガによる通院・入院・手術の補償が受けられないとなると、自身にかかる負担が大きくなってしまいますよね。
通院・入院・手術の必要が出た場合、果たして東京海上日動火災保険の自転車保険「eサイクル保険」に加入することは納得のいくものとなるのでしょうか。
そこで今回、参考までに当サイトが行った「自転車事故の治療費に関するアンケート」の結果を見てみましょう。
※横にスクロールできます。
100人中 | 日額治療費平均 | 合計治療費平均 | |
---|---|---|---|
通院 | 93人 | 3,078円 | 17,597円 |
入院 | 9人(自己負担5人) | 6,440円 | 54,000円 |
手術 | 7人(自己負担5人) | 36,250円 | 36,250円 |
アンケート結果を見ると、自転車による事故で通院をした人は平均3,078円の治療費が発生していることがわかります。また入院が平均6,440円、手術が平均36,250円となっています。
これを踏まえた上で東京海上日動火災保険の自転車保険「eサイクル保険」を見てみると、
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プラン名 | Aプラン(充実プラン) | Bプラン(スタンダードプラン) | Cプラン(個人賠償責任なしプラン) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイプ | 本人型 | 夫婦型 | 家族型 | 本人型 | 夫婦型 | 家族型 | 本人型 | 夫婦型 | 家族型 |
契約概要 | 契約概要 | ||||||||
月払保険料 | 480円 | 690円 | 1,040円 | 350円 | 480円 | 690円 | 200円 | 330円 | 540円 |
年払保険料 | 5,600円 | 8,030円 | 12,030円 | 4,060円 | 5,520円 | 7,920円 | 2,290円 | 3,750円 | 6,150円 |
通院 (日額) |
– | ||||||||
入院 (日額) |
5,000円 | 3,000円 | 3,000円 | ||||||
手術 (入院中) |
50,000円 | 30,000円 | 30,000円 | ||||||
手術 (入院中以外) |
25,000円 | 15,000円 | 15,000円 | ||||||
賠償責任 | 1億円 | 1億円 | − | ||||||
死亡保険金・後遺障害 | 500万円 | 300万円 | 300万円 |
●通院補償
・どのプランも0円
●入院補償
・どのプランも平均を下回っている
・Aプランは平均を少し下回るぐらい
●手術補償
・入院を伴う手術補償
・Aプランのみ平均を越えている
・B、Cプランは平均を少し下回っている
●それ以外の手術補償
・どのプランも平均を下回っている
以上より、傷害補償においてはどのプランも心もとなく感じますね。
そのため「通院・入院・手術の補償をしっかり受けたい」と思った方は、医療保険との併用を検討した方がいいかもしれません。
付帯サービスが豊富

東京海上日動火災保険の自転車保険「eサイクル保険」の補償内容は、コースやプランによっては不安がぬぐい切れないものもありました。
しかし、だからといっておすすめできないということではありません。
じつは、eサイクル保険には他の自転車保険にはあまり見られない以下のようなサービスを付帯しているのです!
では、それぞれの付帯サービスをチェックしてみましょう。
●各種医療相談サービス「メディカルアシスト」
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サポート名 | サポート内容 |
---|---|
緊急医療 相談 |
突然のケガや病気でどうしたらいいのか分からない ときに現役の救急専門医が相談に応じてくれる |
予約制 専門医相談 |
専門医に治療法などを相談できる |
医療機関 案内 |
旅行先などの土地勘のない場所で病気やケガを した際に最寄りの病院を教えてくれる |
転院・患者移送手配 | 出張などで自宅から離れている場所で入院を した際、後で自宅近くの病院に転院するときの手配をしてくれる |
がん専用 相談 |
検査結果を聞いたが専門用語が 難しくてあまり理解できなかったときなどに相談に応じてくれる |
緊急医療相談、予約制専門医相談、医療機関案内、転院・患者移送手配、がん専用相談窓口が設置されているので、電話1本で専門医に相談できます。
●24時間365日受付
予約制専門医相談は事前予約が必要なものの、その他のメディカルアシストは24時間365日対応。
●法律・税務・社会保険に関する相談サービス「デイリーサポート」
法律・税務・社会保険に関する電話でのや暮らしのインフォメーション等、役立つ情報を提供。
●高齢者の生活支援や介護に関する相談サービス「介護アシスト」
電話にて高齢者の方の生活支援や介護に関する相談に応じ、優待条件で利用できる各種サービスを紹介。
●個人賠償責任(示談交渉サービス付帯)
自転車による事故をはじめ、日常生活で他人にケガをさせたり、他人の物を壊してしまったときや、借りている物を壊したり盗まれたりしたため、法律上の損害賠償責任を負ったときに1事故について保険金額を限度に支払い。
上記5つが付くことです。東京海上日動火災保険の自転車保険「eサイクル保険」の3コース×3プランは、自動更新されるので更新の手続きが不要なこともポイントといえるでしょう。
ここで注意点
満期日における保険の対象となる本人の年齢が70歳を超える場合は、更新後の内容は以下の通りとなります。
後遺障害保険金については、支払いの対象が「後遺障害等級表」の第3級以上の支払割合となる後遺障害に限定される。 (「後遺障害等級限定補償特約」が自動セットされる。)
入院保険金については、入院保険金支払限度日数が30日、入院・手術保険金対象日数が180日となる。
保険加入検討時には細かい点もよく確認をして入る様にしましょう。
東京海上日動火災保険の「eサイクル保険」は充実した付帯サービスが欲しい人におすすめ!
東京海上日動火災保険の「eサイクル保険」は、充実した付帯サービスが欲しい人におすすめです。
24時間365日、各種医療相談できるサービスが受けられるのは東京海上日動火災保険の「eサイクル保険」ならでは。
他の保険会社ではなかなか見られない、めずらしいサービスです。
では最後に、東京海上日動火災保険の「eサイクル保険」はどんな人におすすめなのか、今一度まとめておきましょう。
東京海上日動火災保険の「eサイクル保険」がおすすめなのはこんな人!
- 豊富なコースやプランから選びたい人
- 自転車事故に限定されない総合的な医療相談サービスを付けたい人
- 個人賠償責任補償が他の保険等(火災保険など)によって補償されている人(すでに補償されている人は2重に保険をかけることになってしまうため)
- 傷害補償が他の保険等(医療保険など)によって補償されている人(傷害補償は全体的に平均を越えていないため)
もし契約を更新しない場合は、満期日までに申し出る必要があります。
申し出がなければ原則自動更新されるので、更新時期に関しては注意して確認しておきましょう。
加入前に補償内容をしっかり確認してから、ご自身に合った自転車保険を選んでくださいね!
※注意事項
*1
保険プラン比較表利用時の注意事項については、保険プラン比較表利用時の注意事項をご覧下さい。
*2
今回のアンケートの詳細については、インターネットを利用したWEBアンケート調査をご覧下さい。
保険プラン比較表利用時の注意事項については、保険プラン比較表利用時の注意事項をご覧下さい。
*2
今回のアンケートの詳細については、インターネットを利用したWEBアンケート調査をご覧下さい。
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