手頃な掛金の頼れる総合保障「全労済(こくみん共済 coop)」は、自転車保険も提供しています。
保険の規模的に見ると、共済の粋を超えるほど充実した補償が受けられると人気ですが、知っておくべき注意点もあるんです……。
そこで今回は、全労済(こくみん共済 coop)の自転車保険の特徴や注意点を分かりやすく解説します!
全労済(こくみん共済 coop)の自転車保険はアリ?ナシ?
家族の誰かが「全労済(こくみん共済 coop)」に入っているという家庭も多いと思いますが、全労済が提供する自転車保険について知っている人はそう多くはないでしょう。
全労済の自転車保険の最大の魅力は、安い掛金で充実した補償が受けられることです。なんと、こくみん共済に加入済みであれば月々200円で1億円の賠償責任補償を家族全員に付けられるんです!
また、マイカー共済に加入している人なら、月々の掛金はたったの120円!
そんな魅力的な全労済の自転車保険ですが、けがに備える「傷害タイプ」には注意点があります。
傷害タイプは健康状態にかかわらず、誰でも加入できる上に日常のケガまで補償してくれるありがたい共済商品です。
しかし、ケガの部位や症状、年齢で補償内容が変わるため、事前にしっかり確認しておく必要があります。
こんな人におすすめ!
個人賠償プラス
●全労済(こくみん共済 coop)にすでに加入している人
→自転車保険義務化に安く(月々200円)対応可能!
→とくに、マイカー共済に加入している人なら月々120円で特約を付帯できる
●こくみん共済加入済みで、自転車保険以外にも日常の賠償補償をしてほしい人
●保険関係をこくみん共済 coopでまとめたい人
傷害タイプ(傷害Wタイプ)
●自転車事故を含めた日常生活のケガへの保障が欲しい人
→料理中のやけどや公園での子どものケガ、持ち物を壊した際など幅広く補償してくれます。
こんな人にはおすすめできません…
個人賠償プラス
●相手をケガさせた時の保険を探していて、対象の共済に未加入の人
→賠償保障のプランには単独では入れないため
傷害タイプ(傷害Wタイプ)
●自転車事故によるケガの補償を探していて、日常のケガへの保険はいらない人
●どういうケガでも同じ額の補償を受けたい人
→ケガする箇所によって補償額が異なるため
●手術補償が欲しい人
全労済(こくみん共済 coop)の保険の特徴と注意点は?
月々たったの200円で賠償責任補償1億円I 全労済の自転車保険の特徴って?
全労済の2種類の自転車保険
相手のケガや壊したモノをなおす保険(個人賠償プラス)は安い!
【資料1】
プラン名 | こくみん共済 個人賠償プラス |
マイカー共済 自転車賠償責任補償特約 |
保険料(年払い) | ‐ | 1,350円 |
保険料(月払い) | 200円 | 120円 |
賠償責任補償 | 1億円 | 1億円 |
加入条件 | こくみん共済の各プランに加入 | マイカー共済に加入 |
示談交渉代行 | 〇 | 〇 |
自分の通院・入院を補償する「傷害タイプ」は月々1000円から
【資料2】
プラン名 | こくみん共済 傷害タイプ | こくみん共済 傷害Wタイプ | こくみん共済 傷害タイプ | こくみん共済 傷害Wタイプ |
年齢 | 0歳~満59歳 | 満60歳~満79歳 | ||
保険料(月払い) | 1,000円 | 1,800円 | 1,000円 | 1,800円 |
賠償責任 | – | – | – | – |
入院・通院1事故につき(5日以上) | 0.75~18万円 | 1.5~36万円 | 0.75~18万円 | 1.5~36万円 |
入院・通院1事故につき(5日未満) | 3,000円 | 6000円 | 3,000円 | 6000円 |
長期入院 | 最高36万円 | 最高72万円 | 最高10万円 | 最高20万円 |
携帯品の損害補償 | 最高30万円(免責1万円) | 30万円(免責1万円) | ‐ | ‐ |
死亡・重度傷害共済金 | 500万円 | 1000万円 | 250万円 | 500万円 |
傷害共済金 | 20~450万円 | 40~900万円 | 10~225万円 | 20~450万円 |
加入には条件も! 全労済の保険の注意点とは?
傷害タイプは注意点がたくさん!
プランごとの特徴と注意点をまとめました!
こくみん共済「個人賠償プラス」
相手をケガさせたり、モノを壊したりした場合の賠償リスクに備えるための保険。
月々の掛金は200円で、最高1億円の損害賠償責任補償が受けられます。
飼い犬が人にケガをさせたり、子どもが隣家のガラスを割った場合の損害賠償も補償されます。
個人賠償プラスで補償されるのは損害賠償責任補償のみですが、日常のけがや自転車事故による通院・入院に備える「傷害タイプ」と組み合わせて加入できます。
個人賠償プラスはこくみん共済に組み合わせて加入する必要があり、単独では加入できないので注意しましょう。
マイカー共済「自転車賠償責任補償特約」
すでにマイカー共済に加入している人向けの特約「自転車賠償責任補償特約」は、月々プラス120円(年払い1,350円)の掛金で付帯できます。
1事故につき最高1億円まで補償され、示談サービスも付いています。
自転車賠償責任補償特約はマイカー共済に加入していないと入れないので注意しましょう。
こくみん共済「傷害タイプ」・「傷害Wタイプ」の特徴
日常のけがや自転車事故による通院・入院に備える「傷害タイプ」・「傷害Wタイプ」。
月々の掛金1,000円のプラン「傷害タイプ」と、1,800円の「傷害Wタイプ」から選べます。
傷害(W)タイプの特徴は、0歳から79歳まで健康状態にかかわらず加入できることです。(補償は満80歳まで受けられます。)
また、自転車事故によるケガに限らず、日常生活でのケガの補償も受けられます。
「傷害(W)タイプ」の注意点
1. 傷害(W)タイプは年齢によって受けられる補償内容が変わる
例えば、満59歳までは最高36万円の長期入院補償を受けられますが、満60歳からは最高5万円になります。
また、携行品に損害が生じた場合の補償について、満60歳からはこれを受けとれません。
2. 部位や症状によって受け取れる補償が違う
通院・入院すると傷害タイプで最大18万円、傷害Wタイプで最高36万円受け取れますが、実は部位や症状によって金額が異なるんです。
それでは、傷害タイプ・傷害Wタイプの5日以上の通院・入院時の支払額を確認してみましょう。チェックすべき点は、部位や症状による支払額の差です!
【資料3】
傷害タイプ 部位・症状別 5日以上の通院・入院時の支払額(抜粋)
【資料4】
傷害タイプW 部位・症状別 5日以上の通院・入院時の支払額(抜粋)
傷害タイプ・傷害Wタイプともに頭部や頸部、足指を除く下肢の骨折または脱臼の支払い額は多いものの、手指や手指を除く上肢の骨折または脱臼の支払い額がかなり少ないことが分かると思います。
このように、特定の箇所のケガへの補償が少ないことは確認しておくべきでしょう。
そして、傷害タイプは月々の掛金が1,000円以上するので、「自転車利用中のケガについてのみ補償が欲しい」という人にとっては割高になってしまいます。
全労済の傷害タイプ・傷害Wタイプは自転車によるケガだけでなく、「日常生活でのケガ全般に対する保険が欲しい」という人に向いているといえるでしょう。
全労済(こくみん共済 coop)ってどんな会社?厚生労働省の認可を受けて設立された協同組合!
全労済は消費生活協同組合法(生協法)に基づき、厚生労働省の認可を受けて設立された共済事業を行う協同組合です。
全労済は、正式名称を「全国労働者共済生活協同組合連合会」といいます。
「こくみん共済 coop」はその新しい愛称です。
全労済(こくみん共済 coop)が創立されたのは、1957年9月29日のこと。「生活をより良くしたい」と願う人々が自主的に集まって事業を行い、その事業の利用を中心にしながらみんなで活動を進めていく、営利を目的としない組織として誕生しました。
協同組合に参加したい人は誰でも出資金を出して組合員になることができ、事業の利用や運営も組合員によって行われています。
そんな全労済(こくみん共済 coop)が行う共済事業とは、生活を脅かすさまざまなリスクに対し、組合員相互に助け合うという活動を保険のしくみを使って確立した保障事業です。共済商品を扱う団体は他に、
- 県民共済/都民共済(全国生活協同組合連合会)
- コープ共済(日本コープ共済生活協同組合連合会)
- JA共済(全国共済農業協同組合連合会)
などがあり、どの共済も手頃な掛け金で人気です。
全労済(こくみん共済 coop)の自転車保険は「すでに全労済に加入している人、日常の賠償補償が欲しい人」におすすめ!
最後にもう一度、全労済(こくみん共済 coop)の「個人賠償プラス」と「傷害タイプ(傷害Wタイプ)」のポイントをまとめておきます!
個人賠償プラス
【特徴】
- 月々の掛金200円(マイカー共済に加入している人なら月々120円)で最高1億円の賠償責任補償が受けられる
- 自転車保険だけでなく、日常の賠償リスクも補償される
【注意点】
- 単独では加入できないので、全労済(こくみん共済 coop)に加入する必要がある
傷害タイプ(傷害Wタイプ)
【特徴】
- 自転車によるケガだけでなく、日常生活でのケガも補償される
【注意点】
- 自転車事故によるケガのみの補償を探していている人によっては割高
- ケガの部位や症状によって支払われる額が異なる
- 60歳以上は補償内容が変わる
- 手術補償が付いていない
月々たったの200円から気軽に加入できる全労済(こくみん共済 coop)の自転車保険。魅力的ですが注意すべき点もあるので、加入を決める前にしっかり補償内容を確認した上で検討しましょう!

保険プラン比較表利用時の注意事項については、保険プラン比較表利用時の注意事項をご覧下さい。
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今回のアンケートの詳細については、インターネットを利用したWEBアンケート調査をご覧下さい。
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改善してほしい所
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